スクープ情報を連発する超人気ブログの筆者「きっこ」とはいったい何者なのか。週刊朝日、ダカーポといった大手マスコミまでこの話題を取り上げ、社会現象化し始めている。
「きっこの正体」を取り上げたのは、週刊朝日、ダカーポ(マガジンハウス)。週刊朝日は「謎めく管理人の正体に迫ってみた」というタイトルで、「きっこさん」をメールで直撃している。これに対し、本職はフリーのヘアメイクで「いろいろな人脈からいろいろな情報が入ってくる」と説明し、耐震偽装問題では知り合いの不動産会社社長からウラの情報を聞いた、としている。
ネカマ説を完全否定する
ダカーポの見出しは「耐震偽装でマスコミをリード! きっこのブログの情報源は?」。週刊朝日と同様、「知っている情報を日記に書く→新しい情報が届く→それを日記に書く→さらに新しい情報が届く」というサイクルで、耐震偽装問題からライブドア事件まで、仰天トクダネが生まれる、という解説だ。「きっこ」さんの実像については、「一番心外なのは、複数の人間が交代で日記を書いているという憶測」(ダカーポ)、「ネカマ(ネットおかま、ネットとオカマの合成語)説については本人は完全否定した」(週刊朝日)と、あくまでフリーのヘアメイクさんの「個人的な日記」だ、と主張している。
このほか、中央公論2月号では「ブログハンティング」欄で「きっこの日記」「きっこのブログ」が取り上げられている。
ただ、大手マスコミの中には「捜査関係者が個人的に書いているとしか考えられない」といった見方も出ているのは確かで、このほか「官邸筋」「財務省関係者」など憶測が飛び回っている。
「危ない人に命を狙われている」
ますます注目される「きっこの日記」
本誌では「きっこさん」にメールで聞いてみた。「多数の関係者に対して取材してみると、捜査関係者周辺、または財務省・ 国税局など政府機関中枢部に近い人物しかあり得ないという見方がほとんどでした。きっこ様の『正体』を明かしていただけませんか? また、何のためにBlogをお書きになっているかについても説明していただければ幸いです」。
これに対してこんな返答が帰ってきた。「私の『正体』と言うのは、どのような意味でしょうか?私は、日記の公開プロフィールに書いている通り、単なるヘアメークですが。それ以上の個人情報については、現在、危ない人たちに命を狙われているので、調べたり書いたりしないで欲しいのです。どうぞよろしくお願いいたします。また、日記を続けている理由は、日記の中に何度も書いている通り、ストレス発散のためです」