フジ経営陣に株主代表訴訟の恐れ
「しかるべき権限を持った機関による実地検査がなされた場合には、あるいは、インサイダー取引、ストックオプションとか株式の交換に絡む不正、株価操作の実態などが明らかになるかもしれないのです。フジテレビが被るおそれのある多額の損失金については、今の経営陣は株主代表訴訟の対象になることが考えられますし、その上に特別背任罪にも問われかねません。」(2005年04月19日)
今後フジテレビの経営陣が直面するであろう状況をこの段階で見抜いているのだ。
評論家、立花隆が月刊誌「文藝春秋」1974年11月号に掲載した「田中角栄研究~その金脈と人脈」は、公表された情報、数字を丹念に分析して「疑惑」をあぶりだしている。マスコミの一部からは「そんなことは昔から知られている。新しい情報はない」と無視された。この「ホリエモンの錬金術」にも似たところがある。もちろん、帳簿をチェックしたわけでなく、幹部のインタビューもしていない。有価証券報告書を分析しただけで、これほどのことが見えてしまうのである。