日本の放送局はなぜ次々IT企業から狙われるのか?

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テレビ側がネット番組配信を自前で始める

  しかし、人気のテレビドラマや映画などは著作権者らとの調整に手間取り、ネットで配信する十分な番組数が確保できなかった。また、タイム・ワーナーグループのCNNのニュースやタイムの雑誌記事などを会員向けに有料配信したがニュースなどはネットでは無料で見られるため頓挫した。ライブドアもフジとの和解後に実現したのはフジとの共催イベントのチケットを自社サイトで販売するなど小規模にとどまっている。
  フジ、TBSが狙われたことで、各放送局は自前で番組のネット配信を始めた。このままでは番組ネット配信はネット系企業のペースで進みかねないという危機感からだった。 日本テレビは10月28日からネット番組配信を有料で始めた。「第2日本テレビ」と名付け、ニュースやバラエティーなどの映像を1件9円から99円で配信。TBSは11月1日から自社番組の配信をスタート、フジテレビは7月からスポーツ番組などの配信を行っている。テレビ朝日は試験的に有料配信を実施、アニメの配信を始めたテレビ東京も前向きに検討している。
  今後、ネット企業による放送局買占めの動きが進むのだろうか。それは、今回の楽天とTBSの争いの決着がどうなるかにかかっている。

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