焦点は、米映画産業の動向だ
パソコン業界では9月、米国のマイクロソフトとインテルがHD-DVD支持を表明し、東芝、NECは気を良くしている。が、ゲーム業界はソニーの「PS3」発売に合わせてブルーレイディスクに流れており、用途によって勢力図は異なる。
焦点は、やはり次世代DVDの主要コンテンツになるとみられる米映画産業の動向だ。ハリウッドは当初、コピー防止機能に優れる HD-DVDを評価し、ワーナーブラザース、ユニバーサルピクチャーズ、パラマウントピクチャーズが支持した。ここへ来てパラマウントやワーナーはブルーレイディスクにも対応すると表明し、「ブルーレイ有利」との見方も浮上している。
ブルーレイディスクは、ソニーピクチャーズ(旧コロムビアピクチャーズ)のほか、2 0世紀フォックス、ディズニーが支持。さらにソニーがMGMに資本参加した結果、米カラー映画のほぼ半分がブルーレイディスク陣営に収まるという。