新生銀行とあおぞら銀行が標的か
GEの家電製品は日本の家電量販店でも販売されている(05年10月6日、東京秋葉原・ラオックス本店にて)
最有力の買収ターゲットとして取り沙汰されているのは、新生銀行とあおぞら銀行。1998年に破綻した日本長期信用銀行と日本債券信用銀行がそれぞれ前身で、うち新生銀は04年に東京証券取引所への再上場を果たした。しかし、両行とも将来的な成長モデルを描き切れないでいる。GEという超優良企業への傘下入りは、金融システム安定化・強化に腐心する金融当局にとっても、歓迎すべき出来事だ。
銀行参入への強い意欲を示すかのように、このところGEが加速化させているのが、人材獲得戦略だ。9月初旬にはUFJ銀行から、金融当局とのパイプ役を担う「MOF(かつての大蔵省)担」と呼ばれるポストにあったエース級のバンカーをスカウト、邦銀勢に衝撃を与えた。