金融業界

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現状

日本の都市銀行は3つのメガバンクに再編成される

財務省
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   日本の金融業界はかつてない大規模な業界再編のまっただなかにある。日本の銀行業界は、現在、4つのメガバンクに集約化されている。かつての三菱銀行と東京銀行が合併してできた東京三菱銀行、住友銀行と旧三井銀行が合併してできた三井住友銀行、日本興行銀行や第一勧業銀行、富士銀行が合併してできたみずほ銀行、さらに三和銀行と東海銀行が合併してできたUFJ銀行である。

   だが、UFJ銀行は不良債権処理が進まず、独自で自己資本比率を確保するのが困難な状況に立っている。そのため、同行は東京三菱銀行との合併を進めようとしている。しかし、三井住友銀行もUFJ銀行の買収を模索しており、UFJ銀行と東京三菱銀行の合併を阻止する方針を打ち出している。最終的にUFJ銀行がどの金融グループと提携するかは別にしても、日本の銀行が3つのメガバンクに再編成されることは間違いない。

地方銀行含め、急速に進む銀行の再編成

   再編成は都市銀行など大手銀行に留まるものではない。地方銀行など中小銀行を含んだ大規模な整理統合が進んでいるのである。2005年から普通預金など決済性預金を含んだペイオフが完全に解禁になる。ペイオフが解禁になれば、預金保険で補償される金額は上限が1000万円となり、顧客の銀行選びはより厳しいものになると予想される。

為替相場(スポット・レート)

   場合によっては、財務内容が悪い銀行から大量の預金が流出する事態も予想され、金融業界に混乱を引き起こす懸念もある。そうした状況を背景に、地方銀行などの中小金融機関の整理統合も急速に進んでいる。政府は、銀行に不良債権を積極的に処理し、財務内容の健全化を求めている。国際決済銀行(BIS)の国内営業基準である6%の自己資本比率を満たせない銀行に対しては業務指導を行なったり、場合によっては営業停止を命ずるとの方針を取っている。

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