春のセンバツ高校野球の中止も決まったが、就職が決まっていた学生らへの内定取り消しも相次いでいる。Aさん(20)は専門学校を卒業し、イベント関連会社に入社予定だったが、8日(2020年3月)に「新型コロナウイルスで4月からの仕事が中止とかになっているので」と、社長から内定取り消しの電話を受けた。「すごく悔しいですけど、もう次(の会社)に行って見返してやろうかなと思っています」とAさんは話す。
結婚式場に就職が内定していた短大生のBさん(20)は、9日に内定取り消しの電話を受けた。「キャンセルが相次いで、会社としても赤字でやっていくことができない。新卒を雇う余裕がないので、申し訳ないけどなかったことに」と言われたという。「一方的に電話を切られてしまいました。悔しいしとしか言えない。何のために頑張ってきたのか」と憤りを抑えきれない様子だ。高校や大学の奨学金1000万円の返済が来月から始まる。「バイトでは返していけない。精神的に追い詰められている」と話していた。
自民党対策本部長「お気の毒」とまるで他人事
スタジオ出演していた自民党の田村憲久・新型コロナ対策本部長は「結婚式場はいま大変な状況で、雇う余裕がないのはわからないことはないが、お気の毒としか言いようがないですね。一方で日常の生活、経済活動に戻ってもらう方向性をわれわれは早く出さなければいけません。日常生活を正常時に戻していくプロセスを国民のみなさんに早く示したい」という。どこか他人事に聞こえてしまう。
高木美保(タレント)「企業が将来的に不安だからというだけで、内定を取り消していいのでしょうか。(学生に対する)説明が足りていないのはどうかなと思います」
司会の羽鳥慎一「感染拡大防止と経済対策のバランスですね」
これらの内定取り消しは、すべて違法のはずだ。