今、若者を中心に「#年賀状スルー」が広がっている。文字通り、年賀状は出さないということだ。モーニングショーが行った街頭アンケートでは、年賀状を出さない人は58%で、出す人の42%を上回った。実際、年賀はがきの発行枚数は、2009年の41億4000万枚から11年連続で減少し、2020年には23億5000万枚になっている。
若者に限らず、会社ぐるみで年賀状をやめたところもある。得意先への年賀状をやめた大和財詫株式会社の藤原正明社長は「正直、紙に印刷したものを送るだけじゃないですか。だったらむしろ日々の業務の中でコミュニケーションをとるなど、別のところでお客様のやめになる仕事に注力した方がいい」と話す。
「SNSならタダ」「住所をそもそも知らないし」
出さない人に理由を聞いてみると、「1枚63円は高い」「SNSならただ」「住所やフルネームをそもそも知らない」など。SNS時代ならではの背景もあるようだ。
年賀状は出すのが常識という概念はすっかり崩れてしまったが、それでも「出す」という人の理由は? 「日本のお正月という感じがするから、残しておきたい」(40代会社員女性)という声もあるが、「やめたいがやめ時が難しい」という人が多い。
中には2020年ならではの理由で「出す」と回答した人もいる。お年玉くじの景品に東京五輪のチケットがあるのだ。開会式2本、閉会式2本、競技181本が特等として当たる。これはむしろ、年賀状を「出したい」理由というより「もらいたい」理由になっている。
山口真由(ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「私は平成に入ってから1枚も出してないです」
司会の羽鳥慎一「今までで1番小さな声ですね」
山口「出していた時、偉い方からいただいた時の『あー、私出していなかった...』っていう心理的負担が辛くなって。だったら一律に誰にも出さない人間ってことでいいのかな、と」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「僕は去年廃止。来た人には返しますが。昔はお歳暮も贈っていました。その方が出世するかと思って。でもある時期に出世は無理だと分かったのでお歳暮もやめました」