岐阜市内のマンションから中学3年生の男子生徒が転落死したのはいじめを苦にした自殺の可能性が高いと、5日(2019年12月)、岐阜市教育委員会が発表した。
転落死の前日、男子生徒は中学校の同級生2人にトイレの和式便座に首を突っ込んで土下座させられていた。ビンタや足蹴り、給食で好きな食べ物を取り上げ嫌いなものを食べさせられる、ジュースを投げられる、現金を要求されることもあった。ここまで悪質だと刑事事件として立件、補導の対象ではないのか。
女子生徒「私も戦いますから先生も力を貸して」と頼んだのに
しかも、見かねた女子生徒が5月に担任の男性教師に手紙を出し「心配です。私も戦いますから、先生も力を貸してください」と訴えたが、担任は「指導します」と答えながら、給食の嫌がらせを確認しただけで「解決した」として教頭や校長には報告しなかった。手紙はシュレッダーにかけたという。
田中良幸リポーター「男子生徒は1年の時からいじめを訴えたが、次の担任に引き継がれず、女子生徒の心配も給食の件だけでにぎりつぶされました。担任は9月に辞めたそうですが、学校の場当たり的な対応が目立ちます」
保護者からは「一番の責任者が逃げられる状態を変えないといけない」の声もあがった。教育評論家の石川幸夫氏は「最も扱いやすい案件だけに対応するのは一つの証拠づけかもしれない」「文科省から教育委員会、学校まで、責任が見えにくい構造で、この組織態勢を変えない限り解決しない。家庭や地域も大人の責任をもっと感じなければいけません」と話す。
司会の小倉智昭「昔は町内会や子供会があった。しっかりした先輩がいたりした」