井ノ原快彦キャスター「いま大人たち、子供たち、みんなで考えていかなきゃいけない問題だと思ってます」
きょう10日(2018年1月10日)のテーマは「教育改革」だった。「授業では先生が教えず、生徒同士で教え合ったりアドバイスしたりする」「教科書を使わない」「テストの問題を生徒が作る」など、子供が主体となる学校教育が取り入れられ始めている。
知識を学ぶだけでなく、考えたり表現したり判断したりと、「知識を使う力」を育てるのがねらいだ。2020年から全国の小学校、中学校は2021年から、高校では2022年から導入される予定だが、視聴者からは戸惑いの声が多く寄せられた。
コロコロ変わる国の教育政策に戸惑う子どもたち
現役大学生からは「小中学生には極端すぎるし、おかしい」という意見が寄せられた。義務教育は一般教養を身につけるもので、一定レベルの知識がないと正しい情報も取捨選択できないという主張だ。
人材開発プロデューサーの羽根拓也さん「『インプットしなくていい』はものすごい誤解です。インプットがない状態でアウトプットはできないから、インプットを否定しているわけではありません。今まではインプットしたことをアウトプットする場が驚くほどなかったんです。それを入れませんかということなので、基礎教育は何も否定していません」
40代の視聴者からは、2003年生まれの娘が小1でゆとり教育、小2以降は脱ゆとり教育、高2になったら「考える教育」と、教育方針が次々と変わることで「私はどうすればいいの?」と叫んでいるという報告が届いた。
井ノ原「いろんな教育を受けたんだって思えればいいですけどね。逆に武器にしてほしいですけどね」
羽根さん「教育がたくさんあるのは、正解がないということ。教育そのものに一つの形があるわけではないので、自分の教育を作ればいいと受け取ってくれたら嬉しいです」
引っ込み思案の生徒は損をする?
新しい教育を実践している中学校の数学教師は、「なかなか発言できない子がいる」「すべての生徒がわかり、発言できる授業にするにはどうしたらいいか」と悩んでいるという。ほかにも発言できない、引っ込み思案の生徒が損をする教育なのではという声は多い。
羽根さん「急に話せと言われるのは難しいけど、話す機会があれば話せるようになる子が結構いるのを、いろんな現場で見てきています。最初は苦手でも、話す階段を踏ませてあげるのが重要だと思います」
(ピコ花子)