千葉・松戸市の小学3年生、ベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンちゃん(9)が殺害され、我孫子市内の河川敷に放置されていた事件で、先週金曜日(2017年4月14日)朝、近くに住む渋谷恭正容疑者(46)が逮捕(死体遺棄容疑)された。登下校を見守る「保護者会長」(一報ではPTA会長と伝えられた)で、リンちゃんとは面識があったらしい。
小学校の保護者会は、ブルーのジャンパーに「防犯パトロール」と書いた黄色のタスキをかけて、通学路に立つ。会長だった渋谷容疑者は、毎朝自分の子供を学校まで送ってくる。リンちゃんのことも知っていたはずという。大勢の子供たちと一緒に歩く姿を撮った映像もあった。見守り活動は、事件後も行っていたという。
話しかけるのは女の子ばかり
保護者や同級生によると、「用もないのに給食を食べに行っていた」とか「リンちゃんと学校内で笑いながら話している姿を見た」「リンちゃんとハイタッチしていた」という。その一方で、話しかけるのは女の子ばかりだったらしい。渋谷容疑者の仕事先の従業員の間では、「ロリコンだったよね、あいつ」と言っていたそうだ。
リンちゃんが行方不明になった当日の行動もわかってきた。渋谷容疑者の自宅とリンちゃんの自宅は300mほど。先月24日朝、リンちゃんを軽自動車で連れ去った後、自宅と離れた駐車場にあるキャンピングカーに連れ込んだとみられている。軽自動車で駐車場に向かう姿が、防犯カメラに映っていた。
死体や遺留品の遺棄現場周辺でも、渋谷容疑者の車が通った痕跡が残されていたという。さらに遺体に残されていた遺留物から検出されたDNAが、渋谷のものと一致した。しかし、逮捕の後渋谷容疑者は黙秘を続けているという。
「犯人に目の前で会いたい」と父親
リンちゃんの父親、レェ・アイン・ハオさん(34)は昨日(16日)、初めて取材陣を自宅に招きいれ、「私の心は辛いです。犯人に対して、目の前で会いたいです」と話した。
司会の羽鳥慎一「渋谷容疑者は、特に女の子に声をかけていた」
石原良純(天気予報士)「だからと言って、顔見知りのおじさんにも気をつけなさいとは、言えないよね。防犯は顔見知りが頼りなのだから。あまりにも奇怪な事件」
住田裕子(弁護士)「46歳になって、ロリコンを上手に使い分けていた。そういう人間の行為を防ぐのは難しい。みんな安心しきっているから」
羽鳥「リンちゃんから見たら、優しいおじさんなわけですものね」
石原「こんなことが起こりえるのがショック」
宇賀なつみアナ「集団登下校をする小学校が減っている。2006年に79.8%だったのが、2015年には63.1%。子供が一人になる時間が増えた」
羽鳥「一人になるから、見守りがある。それがこうなった」
人によっては、「優しい人だからといってついていかないよう教える必要がある」という。しかしこれには皆首をかしげる。
羽鳥「こう教えるのがいいことなのか」
頭のおかしな一人のために、正常な社会が壊れる? その方が問題だ。