大阪の森友学園の籠池泰典理事長の妻で幼稚園の副園長が、7年前に近くの小学3年の男の子を殴り、逮捕されていたことがわかった。子どもの父親は「いまも怒りがおさまらない」と番組の取材に当時の様子を語った。
現場は大阪市住之江区の当時の開成幼稚園。男の子はいつものように学校へ出かけたが、10分もしないうちに顔を真っ赤に腫らして泣きながら帰ってきた。幼稚園の前で副園長に殴られたという。
父親はすぐ幼稚園に向かうが、副園長に「あいさつできん子を、どついて何が悪いんじゃ」といわれ、理事長に抗議すると「なんやとー。どついて何が悪いんじゃ。これが園の方針なんじゃ」と謝りもしなかった。父親は警察に連絡したが、副園長が警察の呼び出しを拒否したためか、逮捕まで約10カ月かかったという。
裁判では「どついてない」と否認
それで終わりではなかった。刑事裁判になり、副園長は「私はどついてない」と否認し、理事長も「嫁はどついていない」と訴え最高裁まで争い、結局、副園長に30万円の罰金刑が確定した。その間、「謝罪は全く一度もない」という。
開成幼稚園は、籠池理事長の義理の父親森友寛さんが設立した。当初は教育熱心な幼稚園と評判良かったが、副園長の事件後は園児が減少し休園された。寛さんは1995年に死去し、いまの塚本幼稚園を籠池夫妻が引き継ぎ、「教育勅語」の暗唱など独特な教育方針を打ち出したという。
森友学園では国有地払い下げを皮きりにいろんな問題が続出、4月開校予定の小学校の認可について、司会の羽鳥慎一も「厳しいようですね」と話す。大阪府の松井一郎知事はきのう6日(2017年3月)、「年度内は難しい」といっている。