<土曜ドラマ24「銀と金」>(テレビ東京系)
Vシネマ風ダークな雰囲気にハマる 池松壮亮は「裏社会」で生き残れるか?!

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   累計500万部の原作は「賭博黙示録カイジ」「アカギ~闇に降り立った天才~」を生んだギャンブル漫画の第一人者福本伸行の同名漫画。連ドラ初主演の池松壮亮、そして、裏社会を仕切る大物フィクサー「銀王」役にリリー・フランキー。リリーは原作者・福本氏のご指名だとか。

   物語の始まりは競馬場。地面にバラまかれたハズレ馬券が1万円に見えた森田鉄雄(池松壮亮)はそれを必死でかき集める。その様子を見ていた平井銀二(リリー・フランキー)に「ハハハッ。金に見えたか? 今のお前、あさましかったぞ」と声を掛けられ、「仕事しないか? 日当十万。明日、都庁前に」と言い残して立ち去っていく。

   場面変わって、早朝の都庁前。1台のワゴン車が森田の目の前に止まり、運転手(まきたスポーツ)に乗るよう指示され、助手席に乗り込むと、車内は冴えない男たちだらけ。着いた先は1軒のボロアパートでその中の1室に平井。どうやらここで行き詰った人間を相手に闇の金貸しをやっている様子......。"闇金"を扱ったドラマといえば「闇金ウシジマくん」(TBS)があるが、あちらのほうは明るさもあるが、こちらは終始、重い空気。一昔前の哀川翔や竹内力が出てくるVシネの雰囲気もある。

   「福本伸行のギャンブル漫画をドラマ化」というのはわかっていたが、ほぼ予備知識なしで観たので、何?何?何?とわけがわからない展開についていくのがやっと。そういう意味で、視聴者と鉄雄は同じ目線かもしれない。なんだかわからないけど、どんどん巻き込まれていく感じ。

個性的な仲間がサポート

   銀二の仲間には、安田巌(マキタスポーツ)、巽京子(臼田あさ美)、船田正志(村上淳)と個性的な面々。最近、息子(村上虹郎)のほうが活躍している印象の村上淳。こうして改めて見ると、息子とそっくりという発見もあった。

   池松くんは顔立ちが美しく、王子様キャラのほうが似合っていると思うが、ご本人は演技派志向のようで、「MOZU」の冷酷な殺人鬼といい、こういうハードな役をやりたがるが、それってどうなんだろう。少なくとも私のまわりの女子たちには恋愛ドラマを強く希望している。

   第1話ラスト。5千万円で殺人を持ち掛けられた鉄雄が、「銀二さんそれをお返しします。やっぱり俺には殺しはできない。無理です。でも、この世界で生きたい。俺だってできることなら億と言う金を掴んでみたい」と心情をぶつけ、銀二に「合格だな」と認められ、「金を掴んでみろ、世界が回って見えるぞ。俺と組まないか」と仲間入りを許された。いよいよ、ここから物語が動く。(毎週土曜深夜0時20分~)

くろうさぎ

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