クリントン支持で活動していたハリウッド俳優や歌手などは、トランプ勝利に激しく反発している。レディー・ガガはトランプ・タワーの前に現れて、クリントンのスローガン「Love trumps hate」(愛は憎悪を勝る)と書いたプラカードを掲げ、「トランプ大嫌い」と連呼した。マドンナもホームページに「新たな火がついた。決してあきらめない」と書いた。
俳優のウーピー・ゴールドバーグ、サミュエル・L・ジャクソンは「トランプが大統領になるくらいなら、国外に移住する」といっていた。現に、開票速報でトランプ優勢が伝えられると、カナダ政府の移民情報サイトにはアクセスが殺到してサーバーがダウンする事態になったという。
総得票数ではクリントン多数
世論調査に実際の投票が反映されなかったことを、笠井信輔ニュースデスクが「トランプ支持を言いたくないというのがあったのでは」と解説した。トランプが勝つといい続けていた木村太郎氏(ジャーナリスト)は「もうひとつ、マスコミへの嫌悪感があったのではないでしょうか。マスコミになんか協力するかと、逆を言ったり」という。
宮澤エマ(タレント)のコメントが良かった。「トランプ旋風はメデイアが作り出したんじゃないでしょうか。みんな彼のことを真剣に捉えなかったことが、実は彼の支持者を多くしていった要因かな。『彼は私たちと同じ考えを持っている。その彼をジョークのように扱って』と気持ちを強くしていった」「ひとついいたいのは、総得票数ではクリントンさんの方が上なんです。若い人もクリントンを支持していたので、この結果がアメリカを代表しているとは言えないんですね。民主主義としてこのシステムが本当にいいのか、問いただす時だと思います」