ピーラーは家庭の調理で頻繁に登場するのに、「デコボコのジャガイモの皮が剥けない」「切れ味がすぐに悪くなるとイライラのタネだ。原因は使い方と収納にあった。「キッチングッズ向上委員会」コーナーで三輪秀香アナがお悩みを解決する。
台所用品開発会社の清水隆氏は「うまく皮が剥けないのは「アゴ」(刃の下にある金属バー)が食材を押していないためです」と言う。実演販売で年間30億円を売り上げる達人「レジェンド松下」さんがピーラーを使うと、アゴが常に野菜にぴたりとくっ付いている。曲面に差し掛かるとジャガイモなどの食材の方を動かして、決してアゴを浮かせない。
三輪アナ「日本が作った初期のT型ピーラーは、カンナからピントを得たといいます。カンナは削る板にピッタリつけるのが原則ですから」
アゴがピタリとついているときに、刃が最もキレる状態になるように作られているのだ。
キッチン引き出しの中で刃はボロボロ
切れ味が落ちたピーラーを工学博士の竹腰久仁雄氏が解析した。7年使用した刃の先端を電子顕微鏡で見るとボロボロで、野菜の細かいカスも詰まっている。「ピーラーをキッチンの引き出しなどに収納している方が多いと思いますが、ほかの金属類と擦れて歯が傷つき切れ味が悪くなってしまうんです」
ゲストの辺見えみり(タレント)「親もそうしていたし、ピーラーは引き出しにしまうものだと思ってましたね」
三輪アナ「ピーラーは小さな刃物です。布巾のように吊るすか掛けるようにしてください」
竹腰氏が最後に念を押した。「ピーラーの切れ味は4年から5年は持ちます。ただし、使用後に水洗いをする、しっかり水気を拭き取る、そして引き出しに入れないが条件です」
(磯G)