外国人、とりわけ韓国人に大量のわさびの乗った寿司を提供したとして、ネットで炎上した大阪・ミナミの「市場ずし難波店」の店長は、「世間を騒がすとは思いもしなかった」という。「多少多めに入れたのは事実です。外国人から『わさびが足らん。もっと』という要望が多くてだんだんと増えていった。日本人の2倍近くになる」「差別的な用語を使ったりは一切ない」
市場ずしは値段がリーズナブルだと外国人にも人気だったが、韓国の日本旅行情報サイトでは、先月(2016年9月)あたりから、わさびが多すぎるという苦情の書き込みが増えていた。「わさびテロだ」「店員が笑っていた」などと激しく批難していて、韓国の新聞も派手に報じている。
田中良幸リポーター試食「ネタの味がわからない。わさびの辛さしかない」
店長が言うように、外国人は本当にわさびが好きなのか。1日に50人くらいの外国人が来るという浅草の回転ずし店「日向丸浅草本店」を、田中良幸リポーターが訪ねた。
回っている皿のネタの脇にわさびが盛ってある。「わさびとガリが最高」(ポーランド・女性)、「わさびは鼻にくる。でも美味しい」(ドイツ・女性)とわさびは人気だ。ついには、握りの上にさらにわさびを乗せて食べるポーランド人男性もいる。大量のわさびを醤油に溶いて、握りをどっぷり浸けて食べる中国人男性もいる。一方で、「ノーわさび」という外国人もいる。
田中が「市場ずし級」を握ってもらい食べてみた。「うおっ」といったまま声にならない。「ネタの味がわからない。わさびの味しかしない」「でも、外国人は結構わさびが好きなようです」
大阪「市場ずし」わさびテロ!店側の苦しい言い訳でさらに炎上
とはいえ、中江有里(俳優)は「店のコメントは苦しいなという気がしますよね。寿司職人として、自分の握ったものが美味しく食べられるようにと思わないのでしょうか。別にわさびを添えればいいこと」
安田洋祐(経済学者)「日本人の消費が増えず、海外のお客が大切になっている中で起こったのは残念ですよ。この店は韓国語のメニューもあるというので、わさびについても書けばいい。選択の余地なく大量に入れちゃうというのは、店としてありえない。謝罪だって、言い訳ですよね。謝っていない」
梅津弥英子キャスター「その場で、なんだこの量は、というのはなかったんでしょうか」
笠井信輔ニュースキャスター「正しい対応ができてなかったんでしょうね」
司会の小倉智昭「実際は、店には言わないで、後でネットに書き込みというのが多い」