日本舞踊「花柳流」泥沼!次期家元めぐり「私が指名された」「いや、俺の孫に」

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   日本舞踊の最大流派「花柳流」のお家騒動が泥沼化しそうだ。プリンスと言われ、先代の故花柳壽輔から次期家元と指名されていた青山貴彦(40)が「除名は不当」と訴えていた裁判で、「除名は無効」の判決が出た。これで再び花柳流名取として舞踊活動に復帰できるはずだが、そうはならないらしい。

   というのも、四代目を名乗っている花柳寛(85)が25日(2016年5月)、判決を不服として関係者に「控訴提起をする予定です」という文書を配布し、「(判決は)四世宗家家元や流儀の運営等に何ら影響を及ぼすものではありません」と書き添えていた。

   家元継承については、三代目花柳壽輔が急逝する前に青山に口頭で「次はあなただ」と指名していたが、文書ではなかったために、三代目の後見人だった花柳寛が「世襲の許される時代ではない」と自ら四代目を名乗った。

門弟2万人の巨大利権

   花柳寛は五代目に指名していた孫の花柳創右(23)を正式に襲名させるため、関係者に「五世宗家家元 花柳壽輔 継承の議」の案内状も出した。継承の議は6月4日(2016年)行われ、5日に披露パーティーを開くという。

   花柳流は今後どうなるのか。演劇研究家の喜熨斗勝(きのし・まさる)さんは「家元が次期家元を選ぶことに決まっており、四代目家元が決めた創右さんの五代目襲名は避けられない」と見る。

   高木美保(タレント)「門弟が多い(約2万人)ので利権の問題が絡んでいると疑われてもしょうがない状態ですよね。他薦、自薦などオープンな形で後継者を決める時代なんじゃないですかね」

   花柳寛は世襲制を否定して四代目を名乗りながら、自らは孫に継がせるというのも変な話だ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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