STAP細胞の小保方晴子さんが、きょう24日(2016年5月)発売の婦人公論6月14日号)で、作家の瀬戸内寂聴さんと対談している。見出しは「小保方さん、あなたは必ず甦ります」という寂聴さんの言葉。騒動から2年、初めての写真は心持ち痩せたような印象だ。
小保方さんは「STAP細胞はあります」と断言したおととし(2014年)4月の会見後は公の場に姿を見せていない。検証実験でもSTAP細胞は確認できず、理化学研究所の調査で論文の改ざん・意図的な不正と断罪され退職し、早稲田大からは博士号を取り消された。ただ、今年はじめに出版した手記「あの日」はベストセラーになった。
京都の「寂庵」で対談。白いワンピースでツーショット写真
対談は寂聴さんの呼びかけに小保方さんが応えたものだという。先月、寂聴さんの京都の住まい「寂庵」で会った。小保方さんは「この2年間、うつ病の治療で通院する以外はほとんど外出することができず、書店にも一度も行っていなくて、売れたという実感は全くないのです」「この2年間、本当に命が尽きると感じていました」という。
対談の日は雨が降っていた。「私には恵みの雨。(寂聴)先生に安全に会いにいけるよう、神様が降らせてくれたのかも」と話している。傘で顔が隠せるからだ。「先生にお会いするために、食べなくちゃと思うようになって、体重も4キロ戻りました」。寂庵の庭で寂聴さんに腕を取られて立つ白いワンピース姿はほっそりしていた。
対談でSTAP細胞には触れず、「私は忘れようとしていたのですよ。記憶をどこかに捨ててしまいたいと。でも、私はこの記憶とともに生きていくのですね」と語っている。「この先、辛い経験をして、味方がいないと思っている人の気持ちに寄り添えるようでいたい」ともいう。
「アメリカやドイツなど不思議と海外の研究機関からはお誘いの手紙が来るのです」とも言っている。