「九州連鎖地震」川内原発・伊方原発に危険ないのか?直下に震源に続く活断層帯

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   熊本地震のすぐ隣の鹿児島県には九州電力の川内原発(薩摩川内市)、震源となっている活断層の延長上には四国電力・伊方原発(愛媛・西宇和郡)がある。川内原発は通常運転を続けているが、直下で地震が発生しても事故の危険はないのか。「そもそも総研」コーナーで玉川徹(テレビ朝日ディレクター)が現地に出かけて解説した。

熊本地震震源の日奈久断層帯の延長上

   川内原発を見下ろす高台で火山地震に詳しい鹿児島大学の井村隆介准教授がこう話す。「中部九州にはもともと個々の断層帯以外に、別府島原地溝という九州を南北に裂いている構造がることが分かっています。いま、その中でも地震が起こってしまっています。一つひとつの断層帯でなく、九州全体で大きな地殻変動が実際に進行していると考えた方がいいと思います。

   川内原発は九州の地溝からは少し離れていますが、いま動いている日奈久断層帯の南西側の延長が海に入って川内原発の沖合まで来ており、繋がりもあります。そう考えると、移動しながら起きている地震が原発に近い所で起こる可能性は否定できません」

   400年前、活断層が密集している中央構造線に沿って大地震が起きたことが歴史に残されているという。1596年9月1日に愛媛でマグニチュード7の慶長伊予地震、続いて9月4日に大分でM7の慶長豊後地震、翌5日には中央構造線の延長にある京都・伏見でM7・5の慶長伏見地震が続けて起きているのだ。

「伏見地震では伏見城が壊れ、秀吉が下敷きになったのを加藤清正が救い出したのです。その加藤が地震を考えて作ったのが熊本城です」
文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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