多発地震に襲われている九州の被災地で、救援物資が避難者に届いていない。熊本国府高校のグラウンドには「カミ パン SOS 水 コクフ」と学校のパイプいすを並べて書いたメッセージが出された。いすを並べた父親は「救援物資が届いているところといきわたっていない場所があるので、一家総出で並べた。オムツとかトイレットペーパーがすごく必要で、届けてほしいという一心でした」と訴える。
熊本市担当者「想定外の2回目の地震で備蓄が底をついてしまった」
老人ホーム「湧心苑」の空き地にもSOS、熊本市立江南中学校庭にも「のみ水をください」の文字があった。3か所とも熊本市の中心地の中央区だが、そこにも救援物資が届いていないのだ。
市の担当者は「2回目の地震以降、爆発的に避難者が増えてしまい、物資が不足してしまった。10万食用意しても、朝・昼・晩のうち1回だけで消えてしまう」と深刻な状況を伝える。
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「こうした時の行政の対応は、想定して準備していると思いますが、想定を超えた場合にどう対処するかの想定はあまりしていないのではないでしょうか」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト