「最初は咳が出て、かぜに似た症状がしばらく続きました。医者に行っても『かぜですね』と薬をもらいましたが、いくつもの病院でもかぜの診断ばかりでした」「でも、息を吸い込むと咳が止まらないし、その後、37度から38度の高熱が出て、震えや寒さと頭痛になり、仕事中に大量の吐血をしました」
こう話すのはタレントのJOYだ。さすがにかぜなんかじゃないと思って精密検査を受けると結核だった。発病から6か月も見過ごされて悪化し、安静入院は8か月、完治にはさらに半年かかった。
過去の病気と思われている結核で死亡する人がいまだに年間2100人もいる。「発見を見落として、こじらせての長期入院の人が多いんです。決して侮れません」と結核予防会研究所の石川信克医所長は警告する。
医者も見落とし年間2000人以上が死亡
1950年には結核患者は60万人弱もいたが、2014年は2万人弱だ。それだけに、医者も結核を疑うことが少なくなって、見落とされがちなのだという。石川所長は自覚症状のポイントは「咳です。2週間以上咳が続いたら、結核の検査を受けるべきです」という。検査は肺のレントゲン撮影と口内の痰検査だ。
有働由美子キャスター「昔は結核の患者さんは隔離しましたよね」
雨宮萌果アナ「空気感染します。ただ、密閉した空間に長時間患者さんといると危険はありますが、外の空気感染は大丈夫です。いまは治療薬が完備していますので、完治することは難しくはありません」
早期発見が何より大切ということだ。
ところで、あさイチがなぜ突然結核を取り上げたのか。前の番組の朝ドラ「とと姉ちゃん」でとと(西島秀俊)が肺結核でなくなったからだ。あさイチの朝ドラ受け、ここまでやるとは恐れ入りました。
(磯G)