歩きスマホが原因で東京消防庁が救急搬送した事故が、2011～15年の5年間に172件あった。年齢別にみると、40代(41人)、20代(35人)、30代(31人)の順だが、60代(14人)、70代(5人)、80代(2人)と高齢者も全体の12％を占める。
自分も危険だし他人にも迷惑をかける歩きスマホはなぜやめられないのか。「モーニングショー」が歩きスマホ中の100人にアンケートした。すると、｢周りが勝手によけてくれるから｣という言い分が返ってきた。
何を見てるのか？「LINE・メール・SNS」「地図・時刻表」「ニュース」
歩きスマホで何を見ているのか。1位が「LINE・メール・SNS」(82人)。｢すぐに返信しないと相手に悪いから｣(10代女性)、「仕事のメールは早く返したいから｣(30代男性)、｢SNSに撮った写真や何か思ったことをすぐ投稿したい｣(10代男性)と話す。
2位は「地図、時刻表」(40人)で、｢自分がどこにいるのか表示され、移動すると表示も移動しずっと見てしまう｣(20代女性)。3位は「ニュース」で、｢時間を有効に使いたいから｣(20代女性)だった。
あきれる言い訳「ちゃんと前見てるよ」
やめない言い訳が呆れる。「ちゃんと前を見ている」「周りに人がいない」「家でスマホが見られない」。そして「周りが勝手によけてくれる」だ。
コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日ディレクター)｢歩いて車にはねられても自己責任だからという人がもしかしているかもしれないが、車を運転している人からすると責任を取らされるという迷惑な話なんですよ｣
自転車もフラフラしている歩きスマホにぶつかりケガでもさせれば、自転車に乗っていた方が加害者になってしまう。人の迷惑を想像できない人がどれほど多いか、アンケートが示した。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト