「部活動はブラックとしか思っていません」と部活顧問を務める中学教師たちが悲鳴を上げている。「改善してほしい」と2か月前から始めたインターネットによる署名活動には、25日(2016年2月)現在で2万3000人が集まった。
残業は1か月に180時間、それも残業代なし、休みは年に7日間だけ、78日連続勤務・・・過酷なブラック部活の実態を「あさコレ」コーナーで伝えた。
子どもたちが頑張っているのを見ると手抜きもできない
公立中学校で教師1年目からテニス部の顧問を務める30代の男性教師は、「月曜から金曜までの平日は授業のほか午後7時まで部活、土、日曜も部活で休みの日がありません」と話す。この教師の1日の仕事を見ると、平日は午前7時から部活の朝練、8時から授業、午後4時40分から部活、7時から翌日の授業の準備、10時帰宅。土、日曜は朝から夕方まで部活だ。
「一番長くて78日連続勤務。車で通勤しているが、信号待ちのたびに眠ってしまい、ハッと起きる。駐車場についても、たまに立ち上がれないこともあります。これだけ働いても平日の残業代はなし。休日4時間以上の部活で3000円が支給されるが、顧問をしていると用具が必要なのでプラスにはなりません」
部活の必要性は感じている。「部活で凄く成長する子どももいるし、生き生き輝いている子どもも多い」といい、それだけに部活業務の手抜きはできないというジレンマに陥っている。
2011年には大阪・堺市でバレーボール部顧問をしていた男性教師(26)が過労死しており、「自分たちも部活がブラックすぎて倒れそう」と5人の中学校教師と2か月前から署名活動を始めた。教育評論家の尾木直樹氏はこういう。
文
モンブラン