「クルマが薬局を突き抜けました。なぜ?」
と上重聡キャスターが伝える。きのう3日(2016年2月)午後3時15分ごろ、静岡県藤枝市で乗用車が道路沿いの薬局に突っ込んだ。玄関から裏口まで突き抜け、薬剤師の板垣公久美さん(54)が全身強打で死亡、男性店長と従業員ら3人が重軽傷を負った。
運転していた焼津市の警備員・寺尾靖雄容疑者(64)は過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕された。
T字路交差点の真正面。近所では「事故多い怖いところ」
薬局の壁は砕け、柱も折れ、車の前部はめちゃめちゃだ。店を訪れようとしていた女性は「すごい勢いでした。車が入って来たのもわからないくらい。玄関のガラスやら壁やらがパーンと降りかかって、私は間一髪で助かりました」
駆け付けた医師は「傷病者が1人、他の車の上に載っかっていました。その人が心肺停止の状態だったので心肺蘇生を行いました」と状況を話す。
現場はJR藤枝駅から南に700メートル離れた住宅街で、 薬局はT字路の交差点のすぐ真正面にある。道幅5メートル、時速30キロの速度規制で、交差点手前に大きく「止まれ」と書いてあるが、これまでもよく事故が起きており、自転車と車の事故が4回もあったという。
車はスピードを落とさず、直線してそのまま衝突したとみられる。ブレーキ痕もなかった。寺尾は「車が止まらなかった」と話している。ブレーキとアクセルを踏み間違えたと見られる。
一ツ石
文
一ツ石