この年末年始、どんなテレビ特番が見られていたのか。12月28日から1月3日までの視聴率ランキングがまとまった。トップは1989年以降で最低だったとはいえ、さすが国民的番組の面目でNHK紅白歌合戦が(31日)の39・2%とダントツだった。2位、3位は箱根駅伝の往路(2日日本テレビ系)と復路(3日日テレ系)、4位は紅白の流れで「ゆく年くる年」(31日~1日NHK)で、ここまでは毎年の『指定席』のようなものだ。
5位以下にはバラエティー特番がずらりと並ぶ。「芸能人格付けチェック!SP」(1日テレビ朝日系)、「元日はTOKIO×嵐 ウルトラマンDASH」(1日日テレ系)、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!SP」(31日日テレ系)、「アメーーーーーーーーーク!」(31日テレ朝系)、「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!SP」(2日テレ朝系)までが10位入りした。これに続いて、「元日はTOKIO×嵐 嵐にしやがれSP」(1日日テレ系)、「解決!ナイナイアンサーSP」(29日日テレ系)、「Qさま!!SP」(28日テレ朝系)が見られていた。
なかでも注目は「ガキの使い」で、視聴率は17・6%と紅白のほぼ半分をとった。大物量作戦の国家行事のような番組相手にこの数字は、いまや大晦日の『準国民的番組』になってきたといえそうだ。
ベスト20にフジテレビ特番なし
ドラマでは8位に「相棒SP」(1日テレ朝系)、14位に「科捜研の女SP」(3日テレ朝系)がランキングされている。報道・情報系では「池上彰が選んだ重大ニュースSP」(29日テレ朝系)と3日の「NNNニュース&スポーツ」(日テレ系)、「ニュース7」(NHK)が20位までに登場している。
実はこの年末年始の人気番組は「勝ち組」と「負け組」にはっきり分かれていた。ベスト20までは、20位の「第57回輝く!日本レコード大賞」(30日)のTBSをのぞけば、あとはすべて日テレとテレ朝とNHKなのだ。日テレが9番組、テレ朝が7番組、NHKが3番組で、フジテレビは全滅である。なにやらこの勢い、今年1年のテレビ局の盛衰を象徴しているようにも見える。(テレビウォッチ編集部)