維新の党の分裂で野党再編の核となるはずの民主党が揺れている。もともと「解党して維新と新党を結成」という前原誠司・元代表と「選挙協力を軸とした連携」をいう岡田克也代表と考え方の違いはあったが、前原氏がおととい12日(2015年11月)に、維新の党の江田憲司前代表と会談したことで亀裂はさらに深まった
。岡田代表「看板の掛け替えではダメだ」
前原氏はきのう夜、「解党的出直し。新たな旗の下に集めて大きなものを作っていく」と話して、「解党」を鮮明にした。前原氏と江田氏の会談には細野豪志政調会長も同席し、民主党は解党すべしという認識で一致したとされる。
これを受けて、維新の松野頼久・代表も「非常にいいことですよね。できれば年内に両党、他党まで含めて一つの旗の下に集まる形が好ましいとずっといい続けてきました」と語った。
岡田代表は「本質が変わらなければダメだ。看板の掛け替えではダメだということ」と解党を否定し、民主党の幹部からも「解党という言葉が妙なさざ波を起こすような気がしますけど」(野田佳彦元首相)、「解党なんていってるのはどこかの血迷った人たちの話だろう」(北澤俊美元防衛相)という声が出ている。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト