「安全保障関連法案がいよいよ秒読みになりました」と司会の夏目三久が伝える。自民、公明両党はあす17日(2105年9月)の参院本会議での採決を目指す。野党は問責決議案や内閣不信任決議案などを提出する考えだ。早く採決したい与党と採決を遅らせたい野党の攻防は最終局面だ。野党の徹底抗戦に戦術はあるのか。
金曜日までに強行成立
1992年のPKO法案では、社会党や共産党らの議員が投票でわざとゆっくり歩き時間を稼ぐ牛歩戦術を展開した。「一番つらかったことは?」と聞かれた議員は「おしっこ」と答えていた。
1966年には小沢一郎氏が率いた新進党が委員会の開会を阻止するために、委員会室前を封鎖する「ピケ」をした。議員たちは階段に座ったり、じゅうたんに灰皿を置いてタバコを吸ったりしていた。
2004年には民主党の森ゆうこ議員が「フィリバスター」という手法を使った。長時間の演説で会議を長引かせる方法で、ひと言いってはじっと黙り続ける。
藤森祥平アナ「こうした野党の手法はどれほど有効性を発揮するのでしょうか」
久江雅彦(共同通信・編集委員兼論熱委員)「現実問題では、衆参両院とも自民・公明両党が半数を超えていますので、このままなら金曜日(2015年9月18日)までに成立する公算が極めて大きいですね。ただ、国民の反対・慎重論が根強いなか、来年(2016年)の参院選などを踏まえて、野党も国民の世論を背にして、自分たちの存在感をできるだけアピールしていきたいという狙いもあると思います」
文
一ツ石