千葉市中央区の住宅街で6日(2015年9月)午後9時40分ごろ、突風に襲われて住宅の屋根が飛ばされたり、壁が剥がれるなど69戸に被害があり、3人がケガをした。運行中のJRの電車の窓ガラスも割れた。瞬間風速60メートルが記録された。
被害直後に岡安弥生リポーターが取材していた。何本もの電柱が根元から折れ、屋根が飛ばされ窓ガラスが割れた住宅は中がむき出しである。住民は「屋根が飛んじゃっているから雨漏りがして、シーツを敷いているけど・・・」とお手上げといった表情だ。JR外房線の蘇我駅付近を運行中の快速電車は窓ガラスが次々割れて車内に飛び散った。100人ほどの乗客がいたが、幸いケガはなかった。
今週末にかけて局地的に大雨・雷雨・竜巻
いったい千葉の上空で何が起きていたのか。ふたむらちづこ気象予報士は「非常に発達した積乱雲が通過したのが原因」という。当時の雨雲の動きをレーダーで見ると、横浜市上空から東京都内を通過して午後9時40分ごろに千葉市上空に差し掛かっている。「この時の雨雲の高さは1万メートル以上で、発達した積乱雲のため上昇気流が活発となり、それだけ下降気流も強くなって突風が発生したのでしょう」(ふたむら)
不安定な天気は今週も続くという。「日本列島上空は夏の湿った熱い空気と秋の涼しい空気がせめぎ合い、その中間に秋雨前線が停滞して不安定になっています。今週中はそこへ、さらに台風からの湿った空気が流れ込み、局地的に大雨・雷雨・竜巻が発生する恐れがあるので警戒が必要です」
文
モンブラン