災害に備えてどんな食品を備蓄しておけばいいのか。東日本大震災で実際に被災した宮城大学の石川伸一准教授(宮城大学)のアドバイスを紹介した。
★乾麺はパスタ
水が貴重になる災害時は、乾麺のゆで汁も再利用したい。「うどんやそうめんは麺に食塩が入っていますので、ゆで汁はかなりしょっぱいです。パスタは線分が少ないので、茹で汁にクラムチャウダーの素を混ぜ合わせればおいしいカルボナーラになりました」(石川准教授)
★缶詰めは味の薄いもの
さんまやイカの煮付けの缶詰は味が濃くて食べ飽きる。石川准教授は「意外といいのがサバの水煮でした。味の薄いので、マヨネーズやポン酢を掛ければバリエーションの違いで飽きずに食べられます」
★プルーンで野菜不足解消
ドライフルーツ類が重要な栄養補給源になる。「プルーンにはカリウムが入っていて、体内の塩分を排出してくれる作用があるし、便秘の解消にも役立ちます。ほかに備えて欲しい食品は、高野豆腐、切干大根、お麩、きなこ、スキムミルクです。これらは水やお湯に溶かせば美味しい副産物になります」(石川准教授)
(磯G)