「JAPAなび・23」で今回は新宿区。期待は多いに裏切られた。新宿駅前に20ヶ所以上有る各企業の展示場紹介では、中身の説明は無く子供の遊びコーナーを取り上げ、スタジオではプリップ一枚で「こんなにも有ります」(石井かおるアナ)が言っておしまい。子供人形劇団「プーク」では劇の内容や感動は触れずに「人形は随分重かった」(ユージ・タレント)と枝葉の取材。プロ御用達のメーク店ではユージの女装の御遊び。見られるコーナーは新大久保の海外の食材屋さん。新宿区は1割以上の外国人が居住する為、食文化が国々から運ばれてくると言う。
在日ネパール人向け新聞も発行
新宿区は区民の1割以上が外国人(115か国)が住んでいて、様々な国の食材店は新大久保に集中している。
【ホットクはいつでも美味い】
「アンニヨンハセヨ」と韓国語で声を掛けるのはイ・ヒョンミンさん。韓国に伝わる「ホットク」(日本流おやき)の香りは露地を満たして行く。「ハチミツと小豆とチーズなのでそりゃあ美味しいさ」と焦げ目がつくと裏を返して、丸い鉄面で押して広げる。
【タイ食材店にはバナナの葉まで有る】
今年4月にオープンした店には、タイやインドネシヤ、マレーシアの人々が押し掛ける。「この店にはナンプラー(東南アジアの醤油)が12種類も有ってそれぞれが違う魚を元にした物です」と店長のスラバット・ブンバット・チャルーンネールさんは胸を張る。野菜コーナーには日本に無いレモングラスやタイの白ナスも有り、大きなバナナの葉っぱまで売られている。バナナの葉は10㎝角に切り三角に包み込んだ中に、タロイモとココナツミルクを混ぜて蒸すと東南アジアの香りのチマキが出来上がるという。
【ネパールの食材店では羊の足や脳が有る】
新宿区に住むネパール人は2600人と意外に多い。店に入ると様々なスパイスの香りが漂っている。店長のブサン・ビギレさんは商品管理だけでなく、日本に住むネパール人に向けて二週間に1度の新聞も作っている。内容は食文化以上にネパールの憲法改正や国民会議の動向など、意外と硬派だ。
店でよく売れるのが羊の足(トン足状態)と羊の脳だと言う。店の2階はレストランでネパール人のたまり場だ「ここでの売れ筋は、ネパール風の小口ピリ辛のショーロンポウです。羊の脳を入れた炒め物も人気ですよ」(ブサンさん)
(磯G)