テレビは1日に何時間ぐらい見られているものなのだろうか。NHK放送文化研究所は1985年から5年ごとにテレビ視聴の傾向を調査し、「日本人とテレビ」としてまとめてきた。今年2~3月(2015年)に全国の16歳以上の男女3600人を対象にした調査の結果を今月7日(2015年7月)に公表した。
これまで視聴時間は一貫して長くなっていたが、今回の調査で初めて短くなった。まず、テレビをまったく見ないという人は6%、ほぼ17人に1人もいる。1日に30分という人は4%、1時間が14%、2時間が20%だ。ここまでが「短時間視聴」で合わせて38%だった。5年前の2010年調査では35%だったから、短時間派が増えているということである。
逆に「長時間視聴」は4時間が12%、5時間が10%、6時間以上が15%で合わせて37%で、5年前と比べると3%ほど減っている。やはり、「テレビ離れ」は広がっているのだろう。
録画視聴広がる中高年
テレビは録画して見る時代を反映して、「デジタル録画再生機」の利用が増えている。DVD録画や録画再生機能付きテレビの普及だ。とりわけ、40代以上の男性、16歳~30代の女性に利用者が多い。男性では40代の73%、50代の68%、60代の52%、女性の16~29歳の73%、30代の75%、40代の71%が利用している。
「あなたにとって欠かせないメディアは何か」という質問には、50%がテレビと答え、次いでインターネット(23%)、新聞(11%)、本(5%)、ラジオ(4%)などだった。(テレビウォッチ編集部)