世界最高峰のオートバイレース「MotoGP」の珍ゴールが動画サイトYouTube(ユーチューブ)で反響を呼んでいる。オランダで先週行われたMoto3カテゴリーのレースの最終周の最終コーナーを、フィンランドの若手ライダーのニクラス・アジョ選手は7位、8位といったあたりを集団で走っていた。
「コーナーをちょっと攻めすぎてしまった」と言うように、曲がりきれずにハンドルをつかんだままバイクから振り落とされ、バイクともどもコース脇のウォールに向かって暴走を始めた。「壁が迫っていたから、身を守ることしか考えていなかった」というアジョは、膝を地面につきながら曲芸のようにバイクを操作してウォールを回避し、そのままフィニッシュラインを越えた。
観客は拍手喝采
丈夫な膝パッド付きのライダースーツのおかげで、「体は大丈夫」だということだ。ゴールしたアジョに拍手する観客もいたが、本人としては順位を17位に落としたことが不本意で、膝付きゴールで注目を浴びるのは恥ずかしかったようだ。
「今回は、自己ベストの成績が残せる位置にいたから残念だよ。次も同じような走りをするつもりだ。最後のは除いてね」
と話していた。