お洒落のつもりでデコレーションした爪が緑色に変色するトラブルが増加中という。原因はジェルネイル。ジェルネイルは自分の爪の上に水飴状の合成樹脂を専用のライトで固めて作る。1度つけると2~3週間は長持ちするのとデコレーションしやすくなるので人気がある。
ジェルネイルしているエンタメ担当の宇垣美里アナは爪がしっかりして強くなり家事もしやすい」と話す。ニュース担当の佐藤渚アナは「爪が割れたりすることも防いでくれて、メリットもあるんですよ」。
ところがこの長持ちに落とし穴があるのだ。
爪とジェルの隙間に水や化粧品
東京・神楽坂の「肌と爪のクリニック」の野田弘二郎院長によると、長期間つけっぱなしにすると接着力が弱まり、自分の爪とジェルの間に隙間ができ、そこに水や化粧品の油分が侵入し緑のう菌が繁殖する。爪が緑色に変色し、悪化すると独特の異臭を発するという。
「緑色の色素をやすりで落とそうとしてやり過ぎ、物が触れないくらいツメが薄くなり血が出てしまって飛び込んできた患者もいました」
緑のう菌は水回りなどの生活環境に存在する細菌の一種だが、薬に対し抵抗力持った菌も多く、発症すると治療が困難という。簡単な予防法だが、野田院長は「爪に割れ、ひびがないか毎日チェックし、定期的にジェルをやめて爪を休ませてください。自分でやるセルフジェルは隙間ができやすいのでなるたけ避けた方がいいです」と話している。
文
モンブラン