スマホをよく使う人たちに、放置して置くと危険な「スマホ巻き肩」と呼ばれる新現代病が増えているという。街で聞くと「けっこう肩こりはしますね」「背中が痛くなるのはありますね」と約4割が何らかの体の異常を訴えた。
なかでも多いのは肩こり。スマホ巻き肩に詳しい首都大学東京の竹井仁教授(理学療法士)は、「頭が前に出て肩を丸めた姿勢でやっているので、猫背になり肩が内側に丸まった状態」と解説する。
スマホ巻き肩を長時間続けると、筋肉が硬直して血流が悪くなり、肩こりの原因になる。さらに放置しておくと、偏頭痛が出たり、ひどくなると目のかすみ、耳鳴り、首に頸椎症を起こして痺れが出る危険性があるという。
脇の下に反対の手を入れて操作
スマホ巻き肩の簡単な見分け方は、手を伸ばしてリラックスした姿勢で立ち、肘頭が真後ろに向いていればセーフだが、体の外側に向いていたらアウト。また、鎖骨の下の部分を押して痛みがあるようならスマホ巻き肩だ。「ええ、私たちが」と悲鳴をあげたのはニュース担当の佐藤渚アナとスポーツ担当の石井大裕アナだった。
では、正しい姿勢でスマホを操作するにはどうすればいいのか。竹井教授によると、右手に持ったスマホの脇の下に左手を入れて操作すると予防できるという。
文
モンブラン