「ピンナップ」コーナー担当の岩本乃蒼アナが、各国の美術館が所蔵する世界の名画を一堂に展示した美術館というのを訪れた。そんな美術館あるの?
徳島県鳴門市の「大塚国際美術館」は開館18年目を迎えた割にはあまり知られていない。岩本アナが入館してまず仰天したのは、バチカン市国でしか見ることのできないはずのシスティーナ礼拝堂があり、奥行き40メートルの礼拝堂の天井にはミケランジェロの「天地創造」が描かれていた。
ほかにも、ルノワール「ムーラン・ド・ギャレット」(フランスのオルセー美術館)、ミレー「落ち穂拾い」(同)、ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」(イタリアのウフィツィ美術館)、ダ・ビンチの「モナリザ」(フランスのルーブル美術館)、ピカソ「ゲルニカ」(スペインのレイナ・ソフィア国立美術館)など、世界190余りの美術館が所蔵する名画1000点が展示され、鑑賞することができるのだ。
ピカソの息子も絶賛した『複製』
もちろん、これらの名画はすべて原寸大の複製である。「なんだ模写か」とバカにできないのがその制作方法の凄さだ。原画の写真を陶板に転写し、1800度の窯で8時間かけて焼き付けた。色味など細部は絵具で修正してあるという。
ピカソの息子のクロード・ピカソが来日した際に、複製のゲルニカを見て質の高さを絶賛した。また、ここの展示物については本物を所蔵する各美術館から公認を得ているという。
極め付きはダ・ビンチ「最後の晩餐」。世界でここだけでしか見られない修復前と修正後の原寸大2枚が展示され比較ができる。トラベルサイトの「トリップアドバイザー」が調べた「行って良かった美術館」で1位の東京・根津美術館に次いで2位にランクされたこともある。
司会の加藤浩次「まず第一歩で、ここで興味を持ってもらうということだよね。本物にたどりつかないと思いますけど」
ロバート・キャンベル(東京大教授)は手厳しい。「これが本物だと思って、本物を求めに行く夢を挫くことにならないでしょうかねえ。1000枚の偽物よりも好きな本物1枚がいい」
はるな愛(テレント)「2000年も劣化しないなら、本物よりも多分これが残るかもね」
2000年後にこれが真実になるのかも。