大型連休に温泉に出かける人も多いだろう。その温泉でいま人気なのは、美人女将ではなく若旦那なのだという。福島市の土湯温泉では若旦那特集を組んだ雑誌「若旦那図鑑」まであって、置いている駅や市内飲食店では品薄状態だ。
とくに人気上昇中なのが「若旦那5人衆」。イケメンナンバーワンのジュリアン、営業力トップのアキラ、板前もこなすツヨシ、最年少26歳のリオ、副社長兼務のトモヒロだ。温泉街ではジュリアンは温泉女子からサインをせがまれ、リオは握手攻めと、まるでアイドルグループのようだ。
夕食時にはではジュリアンはカラオケで盛り上げ、アキラはワインサービス、トモヒロは手製のスイーツを振る舞い、リオは親子で庭の池のイワナの餌やりと趣向を凝らす。
「おばあちゃん、長生きしてきてよかったよ」
「また必ず来るからね」
と客は大喜びだ。東日本大震災・原発事故後、土湯温泉を訪れる人は年間16万人と減少したままだったが、だったが、去年は17万人と1万人増えた。2年前から取り組んでいる「若旦那作戦」の効果が出てきたのだ。
紹介サイト「若旦那48」も登場して全国的ブーム
栗原望アナ「若旦那ブームは全国に広がっています。年間70万人が訪れる兵庫県の城崎温泉には52人の『若旦那の会』があり、お祭りやイベント企画に取り組んでします」
「城崎泉隊オンセンジャー」というのもあって、温泉街の一角で突如ヒーローショーが始まったりする。
若旦那を紹介するサイト「日本の宿『若旦那48』」は熊本から青森までの若旦那と宿を紹介している。栗原アナは「全国のお薦め若旦那プランを見てみますと、甘エビの網焼きプレゼント(宮崎・青島温泉)、貸し切り風呂1日無料(長崎・平戸温泉)、生ビールのサービス(大分・別府温泉)などさまざまなサービスがあります」
ゲストの室井佑月(作家)「なんでもやってみるものですね。いやあ、知らなかった」
国内旅行客は女性の方が1000万人も多いというから、若旦那人気もなるほどである。
(磯G)