昨年1月(2014年)の就任以来、その言動でたびたび物議を醸しているNHK籾井勝人会長の「ハイヤー代」問題で、また「舌禍」「失言」を引き起こした。籾井会長はきのう18日に(2015年3月)に、来年度のNHK予算案を検討する民主党の会議に出席し、ハイヤー乗車を業務上の支出とする伝票に自らサインしたのではないかと問いただされこう答えた。
「どういう伝票が出て、どういう処理がされてるかはまったくわかりません。たぶん民主党の岡田代表もハイヤーの(伝票処理の)ことなんかご存じないと思いますけど(笑)」
だれでもやってる事といわんばかりだったのだ。
また余計なひと言「民主党の岡田代表だっていちいち伝票見てないはず」
公認会計士の山田真哉氏は「トップの人間がプライベートな支払いを経費に入れているのは組織論としてよくない。マネージメントの失敗です。いまどき、会社が先に払ってあとで個人が払うなんてことはやりません。それは不正の温床なのでやめようという流れです」と話す。
コメンテーターの弁護士・本村健太郎「大変な問題ですよ。まったくプライベートなおカネ約5万円をNHKの受信料から払わせようとした。こういうことがあると、受信料を払いたくない人がますます増える可能性があります。東京高裁で、NHKと契約したくない人に対して、NHKが一方的に契約を成立させることはできないという判決も出ています。この事態を解決するには、籾井会長自身が責任を取るしかないと思いますね」