このところ富山湾でよく網にかかるダイオウイカの試食会がきのう22日(2015年2月)、富山・射水市で開かれた。全長4メートルというバケモノをよくまあ食う気になるもんだと思ったが、なんと希望者が全国から4000人もあって抽選になったのだそうだ。
この日に用意されたのはあらかじめスルメに加工された3匹だったが、それでも1500人分になる。大きな網に乗せて炭火で焼く。段取りは普通のスルメイカを焼くのと同じだが、なにしろ普通のイカの100倍もある。
スルメに加工して巨大な網で炭火焼き
さて、そのお味だが・・・「ああ、美味しい。思ってたより固くないし、すごく味わい深いです」と女性がいう。下手な食べタレントより達者なコメントである。それを記者が脇でノートにとってる。何とも変な光景だが、子どもまでが平気でパクパクやっている。みんな勇気があるなぁ。
それにしても、これをどうやってスルメにしたのかと思っていたら、新聞に出ていた。スルメの加工業者が普段のイカと同じ方法でやったらしいのだが、5000匹を干せるスペースをダイオウイカが5日間も占領してしまい、「採算が合わない。2度と作らん」と社長はぼやいていた。
とかくテレビは絵が面白いと安心して、取材がおろそかになることがあるが、こういう話を逃しちゃいけない。食べた人の数がTBSは1500人だが、他のテレビや新聞は2000人。どうなってるの。
山本匠晃アナ「食べてみたいですね」
キャスターの齋藤孝「神秘だといわれていたのが、食べられるようになったんだね」
山本「身近になった。食べた方によると、思ったほど固くなかったそうです」
斎藤「なるほど」
考えて見れば、ダイオウイカは本来は深海にいて滅多なことでは網にかかったり、ましてや海面近くを泳いでいることはないはず。何かが海で起っているのだが、心配する向きはないらしい。心配しても始まらないというのか。お味がどうこうとは平和なことで。