「イスラム国」で死者も出る内紛?人質交渉どころではなくなっている可能性

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   イスラム国人質事件は、イスラム国側が後藤健二さんとリシャウィ死刑囚の交換を要求し、ヨルダン政府が空軍パイロットの解放が優先だとして膠着してしまったように見える。コメンテーターの吉永みち子(作家)は「何の反応も示さないという結果、湯川さんが殺されていたということもありますし、交渉の窓口が開いている状況で膠着しているのか、窓口が閉じられてしまっているのか見えないだけにますます気がかりですね」という。

   司会の羽鳥慎一「イスラム国はパイロットが生存している映像は出していない。『単に出して来ていない』のか『出せない』のか両方ありますね」

   中東情勢に詳しい日本エネルギー経済研究所の吉岡明子研究員はこう見ている。「『出してきていない』とするなら心理戦ですね。生きているかどうかわからせない状態で要求をのませる。その方が自分たちに有利だと思っている可能性があります。

   『出せない』のだとすれば、意図的に殺害したのではなくても、空爆も含めていろんなことが起きているので、パイロットが返せなくなったけれども、要求はするということでしょう」

後藤さん解放は28日に決まっていたが延期

   そんな中、驚くような情報が伝えられた。リシャウィが護送されてくるのではないかと、シリア国境に近いトルコ・ガジアンテップ空港に待ち構えていテレビ朝日の荒木基記者によると、イスラム国支配地から逃げてきた複数のシリア人情報として、「イスラム国のなかで後藤さんの解放は28日に決まっていた。ところがイスラム国内で内紛が起き、死者も出る騒ぎになったため、解放そのものが1日遅れることになった」というのだ。もちろん未確認情報で真偽のほどは分からない。30日金曜日はイスラム教の安息日で、しばらく動きはないかもしれない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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