作家の村上春樹(66)が1月16日(2015年)、ファンとの交流サイト「村上さんのところ」で特定の人種や民族に対する「ヘイト・スピーチ」について語った。
「22歳 女子 学生」を名乗る人物から「言葉を書く職に就いている身として、世間を悩ませているヘイト・スピーチはどう捉えているでしょうか?」という質問が寄せられた。
これに「小説家をやっていると、しょっちゅうヘイト・スピーチを受けているようなものです」としながらも、
「ひどいことを言う人はたくさんいるから。でもまあ、それは僕が好きでやっている仕事だから、ある程度しょうがないです。ある程度あきらめています。でも人種とか生まれとか、自分ではどうにもならないことでひどいことを言われるのって、救いがないですよね。フェアじゃない。こういう世の風潮はなんとかしなくては」
と答えた。
「村上さんのところ」は新潮社がIT企業「はてな」との協力で1月15日午後から期間限定でオープンさせた。31日23時59分まで質問を募集している。