昼間からファミリーレストランでちょい飲み。主婦層やシルバー世代で静かなブームとなっているという。昼下がりに東京都内のファミレスをのぞいてみると、40代の主婦数人が生ビールのグラスを傾けていた。「昼間からなぜお酒を」と聞くと、「居酒屋と比べてお酒もつまみも安いから。さっと飲んですぐに帰れるのも魅力」「居酒屋が開くのは夕方から。夕方は夕食の支度を始める時間なので、私たち主婦には居酒屋は縁遠い」と話す。
すぐ横のテーブルにはシルバー世代の男性グループが、やはり生ビールを飲んでいる。「居酒屋と比べて、いすもテーブルもゆったりしていて落ち着いて飲める。値段も安い」とこれまた常連らしい。
ガスト「昨年暮れぐらいから増えてます」
コメンテーターのおおたわ史絵(医師)は「女性同士で居酒屋に入ると、周囲の男性客からジロジロ見られたりすることが多いでしょ。でも、ファミレスなら隣が何を飲んでいるのかと気にする人は少ない。それがファミレスでちょい飲みの魅力になっているのではないですか」と分析した。
ガスト担当者は「ファミレスで1杯というお客さまは、昨年(2013年)後半頃から徐々に増え始めました。そこで、おつまみの充実化に力を入れています」と話す。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト