アルバイトなのに会社の都合で長時間労働を強いられる「ブラックバイト」の実態が浮かび上がった。東京新聞(2014年11月26日付)の記事を「朝刊チェック」のコーナーで取り上げた。
弁護士や労働組合などで作るブラック企業対策プロジェクトが全国の大学生を対象に調査した結果、「会社の都合で勝手にシフトを変えられた」などと答えた学生が4人の1人にのぼることがわかったという。労働相談を受けているNPO法人「POSSE」の今野晴貴代表は「辞めたくても脅されて辞めさせくれない」会社もあるという。
法律知らない雇い側、学生側は泣き寝入り
井上貴博アナ「ブラック企業の次はブラックバイトですか...」
コメンテーターの堀井亜生弁護士は次のよう話す。「私も初めて聞きましたけど、労働実態がよくないバイトは昔からあったと思います。休憩時間を与えないとか、準備時間が時給に入ることすら知らない雇い主が多く、そっち側の改善が必要です。学生もこういうことがあったところで相談先もないので、泣き寝入りしてしまう。こういう相談窓口が広がれば改善につながると思います」
アメリカ式の市場原理主義を単純に導入した弊害がバイト先にも出ているのだろう。齋藤孝キャスターは「ブラックバイトというネーミングはいいんじゃないですか。この企業はブラックバイトだからやめた方がいいといかね...」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト