<この冬注意が必要 溶連菌>風邪によく似た症状だが、油断すると悪化して入院しなければならないほど重症化する「溶連菌感染症」が大流行の兆しだ。東京都健康安全センターの関なおみ医師が警告する。「ピークは冬の12月ですが、今年(2014年)は8月から増え始めていて、過去11年間で最も多い発症です。咳、くしゃみ、会話での飛沫感染ですので集団生活の中で広がり、子どもに多いのですが親御さんにもうつります」
高熱、のどの痛み、発疹に注意!
【症状】
高熱が2~3日続く。のどが腫れ、物を飲み込むと強い痛みがある。小児科の関義英医師が言う。「扁桃腺の表面に白いコケのようなものが出る場合があります。また、舌の表面にイチゴのようなブツブツが出ることもあります」
のどの粘膜を取って検査するが、5分で陽性か陰性かが分かるので、医者にかかれば普通の風邪とすぐ見分けがつく。抗生物質投与を5日から10日続ければ熱が下がって治る。
【悪化】
抗生物質を処方されて治ったと思って薬を止めると、体内に残った菌が再び増殖して発熱する。「悪化すると尿が出なくなったり、血圧が急上昇して腎臓の急性糸球体腎炎で入院することになります。溶連菌感染症の薬は必ず最後まで飲みきってください」(関義英医師)
視聴者からのFAXでも悪化した例があった。「油断して薬を途中で止めて3週間目に足が象のようにむくみ、顏がパンパンに腫れて、即入院になりました。大変でした」
【予防】
三輪秀香アナ「手洗いとうがい、発熱者がいればマスクは家の中でも付けて、患者さんは別の部屋での寝起きが賢明でしょうね」
(磯G)