右足首ねんざは衝突より5回の転倒原因
横浜市立大の中村格子客員教授(整形外科)は「心を鬼にしても周りが止めないといけなかった。止めた人はあとで悪者になっちゃうかもしれないけど...。
判断をみんなで共有するためにルールが必要」という。
プロスケーターの安藤美姫はさすがによく見ていた。「彼らしい強い気持ちが出ていましたね。でも、首から上のケガは、今後の選手生命を考えると、棄権したほうがよかったかもしれません。けがのうちの右足のねんざは、明らかに5回も転倒した無理な演技の結果だと思います」
司会の小倉智昭「安藤さんも練習でぶつかったことがありましたよね」
安藤「ありました。激しい衝突ではなかったし、選手権がかかっていたのでそのまま出ましたが、あとでダメージがありました。跳べないとか」
竹田圭吾(「ニューズウィーク日本版」編集長)「決断は選手のものだが、選手を守るのは周囲の義務だと思います」
出たいという強い気持ちがなくてはスポーツは成り立たない。この判断は難しい。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト