ナベツネ法廷で吠える!「清武の乱」裁判―「帰ってほしかったから『わかった』と言っただけ」

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   あれからもう2年半か。プロ野球読売巨人軍の元球団代表、・清武英利氏(63)と読売新聞グループの渡邊恒雄会長(88)との舌戦がきのう5日(2014年6月)に聞かれた。コーチ人事をめぐって、訴訟合戦にまでなった東京地裁での最初の弁論だ。ナベツネ氏は相変わらず人を食ったような風だったらしい。

コーチ人事案を受け取っただけで、了承した覚えない

   2011年11月、球団代表兼ゼネラルマネージャー(GM)だった清武氏が突然会見して、渡邊氏のコーチ人事介入に異をとなえた。いわゆる「清武の乱」だ。清武氏の「鶴のひと声で、巨人軍とプロ野球を私物化するような行為を許すことはできない」という渡邊批判にみな驚いたが、巨人軍の対応もすごかった。清武氏を解任し、「虚偽の事実を公表した」として1億円の損害賠償を求めたのである。清武氏もまた「解雇不当」で約6000万円の損害賠償を求めた。

   そのとき、渡邊氏は「10人の最高の弁護士を用意している。オレは法廷闘争で負けたことがない」と豪語して話題になった。

   この日、先に証言台に立ったのは渡邊氏だった。清武氏の「いったん承認されたコーチ人事が覆された」という主張を、「それは清武君の妄想です」と一蹴。「了承した覚えはまったくない。部下の説明に『わかった』という癖があり、早くボクの前から消えてもらう、帰ってもらうために促した」と話した。つまり、コーチの人事案を受け取っただけで、了承した認識はないというわけだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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