この頃の日本はクールジャパンブーム――世界がいかに日本が好きかを根掘り葉掘り、重箱の隅まで徹底的に探すブームのようだ。となれば、その先駆けともいえる日本生まれの巨大な怪獣「ゴジラ」のことも忘れてはいけないだろう。
国内では今ひとつジャパンブームに乗れてない感もあるゴジラだが、世界的には誕生後約半世紀を経ても人気健在らしい。今年(2014年)はハリウッド版映画「GODZILLA」となって、北米などでは5月中旬、日本国内は7月後半に公開の予定だ。動画サイトのYouTube(ユーチューブ)などでは、トレーラー(予告編)が公開されるたびに、かなりの注目を集めてきた。
根強いモスラ、ラドンの復活待望論
ただ、これらのトレーラーでは徹底的に「ゴジラ隠し」が行われており、いったい最新ゴジラはどんな姿形なのかと興味を煽ってきた。しかし、映画の公開も近づいたせいか、最新(4月28日公開)のアジア向け(中国語字幕付き)トレーラーでは、これまでになく鮮明な動くゴジラの全体像が一瞬だけ見える。
また、不鮮明に出てくる映像や、科学者役の渡辺謙の謎めいた台詞から、ゴジラ以外にも怪獣が登場することがアピールされている。視聴者の間では、モスラやラドンといった、ゴジラになじみの怪獣が登場するのではないかと期待する声も多い。出てくるのはそれらではなく、新たな怪獣の「MUTO」だとする説も言われている。
ボンド柳生