先週末、中国とオーストライアは相次いでインド洋に墜落したマレーシア航空370便からと思われる信号を探知したと発表した。しかし、井上貴博アナが「両国とも探知した電波の周波数は37.5キロヘルツ。この周波数は民間航空機に搭載されているブラックボックスから発信される電波と同じものです」と伝えた。
探知ポイント500キロも離れている中国とオーストラリアの発表
ブラックボックスのうち1つはコックピットボイスレコーダーで、墜落事故などの30分前から操縦室の会話を記録している。もう1つのフライトレコーダーは搭載機の位置や方向・スピード、機長が操縦桿を握ったときの握力などが記録されている。これが回収できれば、墜落の原因うぃお解明できるかもしれない。
井上「ただ、中国はオーストラリアのパースから約1700キロの海上で探知したとしていますが、オーストラリアが探知したとする場所は、そこから500キロ以上も離れています。信号がマレーシア航空370便に搭載されていたブラックボックスからの信号かどうかは確認されていません」
元日本航空機長で航空評論家の小林宏之氏は「地上に墜落すれば、機体の残骸が発見された後にブラックボックスが回収されます。しかし、今回は残骸は回収されず墜落場所も特定できてない。こういうなかで、ブラックボックスからの信号を探知したというのは珍しい事例です」と説明する。
ブラックボックスのバッテリーは30日が限度で、消息不明になってから1か月がたち、バッテリーは切れかかっている。切れてしまったら回収は不可能だ。やはり難しいか。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト