追試でうまく再現できない「STAP細胞」理化学研の秘密主義が不信拡大
<「STAP細胞は、二~七日で簡単に作成できるという触れ込み。が、各研究機関が追試を試みてもいまだ再現できていない。iPS細胞の山中伸弥教授もうまくいかなかったらしく、小保方さんに問い合わせたとの話まで出ています」(科学ジャーナリスト)>
第2の佐村河内事件か。昨夜19日(2014年2月)の友人たちとの酒席では、割烹着の『リケジョ』美人・小保方晴子さん(理化学研究所のユニットリーダー)が発表したSTAP細胞の話題で持ちきりだった。
普通の細胞を酸性の液に漬けるだけで、どんな臓器にもできる万能細胞が生まれるという「世紀の大発見」は、彼女がカワイイこともあってメディアが飛びつき、世界的な話題になった。科学誌『ネイチャー』に掲載され、世界から賞賛を浴びていたが、ネットでは早くから、実験条件が異なるにもかかわらず酷似した画像が何度か出てくる「画像使い回し疑惑」が指摘され、捏造ではないかという噂まで出ているのだ。やっかみ半分の中傷かと思っていたら、どうもそうとばかりはいえないと『週刊文春』が取り上げている。
小保方さんの共同研究者・若山照彦教授(山梨大)によると、本人は画像の使い回しを認めているという。<「十四日に本人が泣きながら、『ご迷惑をおかけすることになるかもしれません』と電話をしてきました。ただ、『こんなことで研究そのものまで疑われるのは悔しい』とも話していた。
もちろん改ざんが事実ならよくないことです。ただし、指摘を受けた箇所は、研究の本質とは離れた些末な部分であり、研究そのものの成果には影響しません。彼女も、ネイチャーから細かい指摘を受けて時間に追われていたのでしょう。既に彼女はネイチャーに修正版を提出し、認めてもらう方向で進んでいます」>
また、万能細胞が簡単にできるというのは誤解だといい、小保方さんも5年かかったのだから、どこかが再現してくれるまでの辛抱だと彼女を励ましているという。
この通りなら心配はないのかもしれないが、専門家の中には厳しい意見もあるようだ。<「どのような事情があろうと、論文のデータの画像の差し替えなどあってはならないこと。事実ならば、なぜこのような大事な論文の中でしてしまったのか、理解に苦しみます。日本の科学技術そのものの信頼が損なわれる可能性もあります」(東京大学医科学研究所・北村俊雄教授)>
理研側の広報体制にも批判の声が募り始めているようだ。<「報道規制を敷くから逆に疑惑が深まった面もある。調査の開始も報道側の指摘を受けて認めただけで、自ら公表していません。研究が税金でまかなわれているという意識が希薄です」(科学部記者)>
世紀の大発見か捏造か。小保方さんの愛くるしい笑顔を見ていると捏造などとは思えないが、早く黒白をつけてほしいものである。