こんな大ニュースがなぜかトップじゃない。紹介する小松靖アナは「トップでもおかしくないんですが」と言いわけしていた。要するに、取材が追いつかなかったということだ。
iPS細胞より簡単に新たな万能細胞をつくることに成功したと、理化学研究所(神戸)が発表した。ユニットリーダーの小保方晴子さん(30)が率いるチームが出した成果で、29日(2014年1月)の英科学誌「ネイチャー電子版」のトップに掲載された。
iPS細胞の山中伸弥・京大教授「重要な研究成果。誇りに思う」
小保方さんはきのう29日の会見で、「大変不安定な実験だったので、周りの反応も『きっと間違いだ』というものでした」と正直に話していた。ネイチャー誌も、1年前に送った論文は「細胞学の常識を愚弄するものだ」と突き返していたが、やっぱり本物だったというわけだ。
iPS細胞でノーベル賞を受けた山中伸弥・京大教授も「重要な研究成果が日本人研究者から発信されたことを誇りに思う」とコメントした。場合によっては、iPSが過去のものにもなりかねない。それほどの発見だ。
STAP細胞と名付けた。機能としてはiPS細胞と同じだが、iPSでは細胞に特定の遺伝子を加えるなど複雑な作業を経て作成に2~3週間かかるのに対して、STAPは酸性溶液に入れるなど簡単操作で、最短2日でできる。紅茶くらいの弱酸性に25分浸けるだけというのだから、ネイチャー誌が信じなかったのもわかるような気がする。
ともあれ、いまはまだマウス実験の段階だが、ヒト細胞への応用ができるとなれば、細胞の若返り、体内での臓器の再生など、iPSが描き出した夢の世界がぐっと身近になるのは間違いない。
細胞の本質を見直させる研究結果。ノーベル賞あるか?
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)が興奮しまくっている。「技術がちょっと上がったのとは本質的に違う」と前置きして、かつて学んだ細胞学をとうとうと展開する。細胞分裂は一方通行で、「不可逆=元へは戻らない」という常識を山中教授がiPS細胞で覆した。小保方さんがもっと凄いのは、外側からの刺激で「元に戻る」としたことだとしゃべりまくる。
高木美保(タレント)「不可逆をたどれることを発見したということ?」
玉川「それが山中先生。小保方さんが凄いのは、外からの刺激で元へ戻るとわかったことなんです。われわれの体が体温など一定の条件を保っているのは、刺激で細胞が暴走しないようにしているのかな、とすら思っちゃう」
う~ん、わかったようなわからんような。司会の羽鳥慎一が「ヒトでできたのなら、玉川さんのテンションの高さもわかる」(笑い)
玉川「もう1回ノーベル賞とるかもしれない」
ヤジ馬としては、とりあえずはどこを若返らせようか。頭か、足か、そして次には…、人間だけそんなに生きたら地球はどうなる?と、あらためて心配になってしまう。いい夢ばかりじゃない。