咳込みが止まらない…病院でもわからない「隠れ結核」診断できない若い医者

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   授業中に咳き込む40代の男性教師は、自分が結核を患っているとは考えもしなかった。そのため、生徒9人、同僚、学校職員6人の計15人が感染させてしまった。牧太郎リポーターが八王子の中学校を取材した。「教師が結核だとわかるきっかけは5月の観察授業でした。あまりにも咳き込むので、見ていた校長が病院へ行くことをすすめました」

   教師は複数の病院で診察を受けたが結核とは診断されず、耳鼻咽喉系の病気として薬を処方され、それを飲み続けていた。8月の夏休みに行われた健康診断でやっと結核と診断された。

知らぬ間に周囲に感染

   どうやら「隠れ結核」が広がっているらしい。きのう22日(2013年10月)に発表された滋賀医大付属病院の集団感染では、感染源は小児科勤務の30代女性の看護師だった。

   牧「彼女は6月頃から咳き込むようになったそうです。7月から10月上旬にかけて複数回診察やレントゲン検査を受けましたが、いずれも異常なしとされたそうです」

   この間に、患者や付き添い約700人、病院の職員など140人の計840人と接触があった。司会の羽鳥慎一は「レントゲン検査でもわからなかったのはなぜなんですかねえ」と首をひねる。ゲストの医療ジャーナリスト・森田豊(医師)は「背景には結核を学ぶ医学生が少なくなっていることが考えられます。そのため結核かどうかという判断ができなかった。かつては、結核を学ぶ医学生は5万人近くいましたが、現在は半分以下となっています」と説明した。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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